医療法人 天裕会 学芸大 漢方クリニック 目黒区鷹番,学芸大学駅, 漢方内科・皮膚科

高血圧

高血圧の怖いところは、自覚症状なく血管を蝕んで動脈硬化を招き、脳卒中や心筋梗塞、腎硬化症、腎不全等の合併症を引き起こす原因となることです。
 

一、高血圧の定義と分類

定義

成人の正常血圧は、収縮期血圧140mmHg未満、拡張期血圧90mmHg未満。
収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上のどちらか一方でも該当すれば高血圧となります。
 

分類

1.本態性高血圧

原因不明で、体質的なもの(遺伝的要因、塩分の摂り過ぎ、過労、肥満、ストレス等)と関係していると言われ、高血圧患者の9割以上を占めています。
 

2.二次性高血圧

腎臓病や血圧を調整するホルモンの異常と関係する等、高血圧の原因となる病気がはっきりしているものです。
 

二、高血圧の症状と漢方医学的治療

症状

高血圧は、血圧測定をした後に初めて分かる場合が多いものです。
普段は症状を感じにくいのですが、高血圧の程度が増すと、頭痛、頭重感、倦怠感等の症状が見られます。
また、高血圧の合併症として脳出血、心筋梗塞、腎障害等があります。
高血圧は、これらの疾患を起こす原因となるので、早めの予防と治療が必要になります。
 

漢方医学的治療

漢方医学には、高血圧という病名はありませんが、高血圧に随伴する頭痛、頭重感、眩暈、耳鳴り、顔面紅潮等と、その他の精神症状(精神的興奮、不眠、動悸)を改善する処方があります。
 

実証体質

1.お血体質

  • 特徴:眩暈、頭痛、面唇紫暗
  • 処方:桃核承気湯、桂枝茯苓丸、通導散

2.痰湿体質

  • 特徴:肥満気味、眩暈、頭痛頭重、胸が痞える感じ、ムカムカ
  • 処方:温胆湯、防風通聖散

3.肝火上炎体質

  • 特徴:眩暈、頭痛、顔面紅潮、イライラ、便秘
  • 処方:竜胆瀉肝湯、大柴胡湯、黄連解毒湯
     

虚証体質

1.肝腎陰虚体質

  • 特徴:眩暈、頭痛、耳鳴、目の乾燥、視力減退、足腰がだるい
  • 処方:七物降下湯、知柏地黄丸、小菊地黄丸
  • その他、柴胡加竜骨牡蛎湯、真武湯、釣藤散、等多数。
     

【基本の養生】

1、過労・夜更かしを避け、十分な睡眠と休養が不可欠です。
2、ウォーキングや水泳等、毎日適度な運動をして、全身の血液循環を良くするように心掛けてください。
3、塩分、お酒、刺激物等を摂り過ぎないように注意しましょう。